なぜ信じてしまうのか?結婚詐欺師の手口と危険な嘘を見抜く技術

なぜ信じてしまうのか?結婚詐欺師の手口と危険な嘘を見抜く技術

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マッチングアプリのアルゴリズムを悪用し、詐欺グループはターゲットを冷徹に選別しています。法務関係者の分析によると、標的にされやすい人物には共通した属性が見られます。資産や安定した収入があることはもちろんですが、それ以上に「誠実で、他人に迷惑をかけまいとする責任感の強い人」が格好のカモにされている実態が浮き彫りになっています。

取材に応じた30代後半の女性被害者は、法廷の証言台や手記で当時の心理状態を次のように吐露しています。『プロフィールには「真剣に結婚を考えている」「仕事に打ち込んできたが寂しさを感じる」と書いていました。彼は私の自己紹介文を隅々まで読み込み、長年抱えていた孤独を誰よりも理解してくれる唯一の理解者として現れたのです。お金を貸してほしいと頼まれたときも、「私が助けなければ彼が破滅してしまう」と完全に思考を誘導されていました』

ネット上の掲示板やSNSの告発コミュニティを検証すると、「自分は騙されない自信があった」と語る高学歴者や専門職の被害報告が目立ちます。結婚詐欺師は相手の自己評価の高さや承認欲求を巧みに刺激し、「二人だけの秘密のプロジェクト」という閉鎖空間を作り出します。周囲への相談を遮断された被害者は、客観的な批判能力を徐々に奪われていくのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。