セルフカットで失敗する最大の原因は、実は技術ではなく「道具」と「準備」にある。文房具用のハサミを使って切ってしまうと、刃の厚みで髪が押し出され、カットラインが斜めに歪んでしまう。切れ味の鈍いハサミは毛先を潰し、枝毛やパサつきを引き起こす要因にもなるため、必ず切れ味の鋭い散髪用ハサミを用意したい。
次に不可欠なのが、正確なブロッキング作業だ。前髪として切るエリアを三角形に正しく分けることで、サイドの髪まで誤って切ってしまう事故を防ぐことができる。トップヘアスタイリストたちが推奨するのは、目尻の延長線上から頭頂部へ向けた「黒目幅の三角形」を作るアプローチだ。このステップを怠らないことこそ、成功への第一歩と言える。