内野聖陽といえば、役作りに妥協を許さない憑依型俳優として知られる。プライベートを語ることは極めて稀で、バラエティ番組などで家族の話を切り出すこともほとんどない。これは彼なりの「役者としての美学」であり、観客に余計な先入観を与えたくないというプロ意識の表れだ。
だが、身近なスタッフには時折、娘の成長を嬉しそうに語る瞬間があるという。スマホの画面を見つめる彼の表情は、スクリーンで見せる鋭い眼光とは全く異なる、一人の優しい父親の顔そのものだそうだ。表舞台では決して見せないそのギャップが、彼の人間味をさらに深めている。