「お米譲ります」という呼びかけの背後には、食糧問題とは無関係な犯罪や勧誘の導線として掲示板が悪用されている現実があります。利用者が陥りがちな3大リスクを具体的に把握しておく必要があります。
1. 「受け渡し場所」を指定する個人情報の特定リスク
「米袋が重いので自宅まで車で取りに来てほしい」「玄関先で手渡します」という申し出に応じた結果、住居の正確な位置や単身生活の状況を把握されてしまうリスクです。また、逆に受け取り側の自宅まで「運んであげる」と言われて住所を教えてしまい、後日しつこく訪問されるストーカー被害に発展した事例も存在します。
2. 宗教・ネットワークビジネスへの引き込み
米を受け取る際、「実は自分たち、貧困家庭を支援する地域サークルをやっていて」とカフェや集会所へ誘われ、自己啓発セミナーや特定団体の信者勧誘を受ける手口です。「お米をタダでもらった恩義」があるため、心理的に誘いを断りにくくなる返報性の原理が悪用されます。
3. 異物混入・毒物リスクの不可逆性
開封済みの米袋や、自家用米袋に小分けされた米は、製造工程の追跡が不可能です。過去には、故意に異物を混入させた食品が個人間プラットフォームで配られた事例もゼロではありません。特に未開封の真空パックではなく、輪ゴムやヒモで縛られただけの米は、万一健康被害が出ても因果関係の証明が極めて困難です。