物品を贈る際、のし紙の選び方や表書きの書き方を誤ると、どれほど高級な品であっても礼を失することになります。「のし紙の表書きとマナー」を整理しておきましょう。
「謹呈」を表書きに用いる場合、慶事用の「紅白蝶結び(花結び)」の水引を使用するのが通例です。蝶結びは「何度あっても喜ばしいこと」を意味するため、新刊の出版、新商品の発表、創立記念品などに適しています。水引の上段中央に「謹呈」と書き、下段中央に贈り主の氏名または社名・役職をやや小さめの文字で記載します。
品物に添える添え状(送付状)を作成する際の実践的な「謹呈のビジネス例文」を提示します。
【自著・謹呈本を取引先や知人へ送る添え状の文面】
拝啓
時下、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、このたび小生(弊社)が執筆・編集に携わりました書籍『〇〇〇〇』が、株式会社〇〇出版より刊行の運びとなりました。日頃より温かいご指導とご厚情をいただいております〇〇様に、感謝のしるしとして心ばかりではございますが、本書を一冊謹呈申し上げます。
甚だ未熟な内容ではございますが、ご多忙の折、ご高覧いただき、忌憚のないご意見やご批評を賜れれば幸甚に存じます。
末筆ではございますが、〇〇様のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
自著を贈る際は、「ぜひ読んでください」と押し付けがましく書くのではなく、「未熟な内容ですが」「ご多忙とは存じますが」と前置きし、謙虚な姿勢を保つことが受け手に好印象を与える要訣です。