教育現場や家庭内において、リコーダーの衛生問題は想像以上に深刻です。ネット掲示板やSNS上に寄せられる声、音楽専任教員への取材から見えてきたリアルなトラブル事例を検証します。
「夏休み明けにアルトリコーダーのケースを開けたら、内部に黒い斑点がびっしり生えていた」「子どもが臭いを嫌がって吹くのを拒否するようになった」という声は、特に中学校でアルトリコーダーを扱い始める時期に急増します。ソプラノに比べて管体が太く長いため、内部の水分蒸発に時間がかかり、アルトリコーダー内部カビ対策を怠るとわずか数週間で黒カビ(クラドスポリウム等)の温床となってしまいます。
また、現場の失敗談として圧倒的に多いのが「市販のウェットティッシュで拭いていたら、表面がネバネバになり細かいヒビが入った」というトラブルです。除菌タイプのウェットティッシュには高濃度のアルコールが含まれている製品が多く、知らぬ間に樹脂を劣化させてしまう典型例といえます。