通勤時間1時間は本当に限界か?慣れる人と激しく後悔する人の分岐点

通勤時間1時間は本当に限界か?慣れる人と激しく後悔する人の分岐点

通勤時間1時間は本当に限界か?慣れる人と激しく後悔する人の分岐点の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

見過ごされがちなのが、片道1時間通勤の健康リスクと影響です。交通医学や公衆衛生学の知見では、通勤時間が45分を超えたあたりから、主観的な幸福度や健康指標が明確に悪化することが報告されています。

なぜ通勤時間片道1時間の限界とストレスは、これほどまでに人間を消耗させるのでしょうか。根本的な原因は心理学でいう「コントロール感の喪失(Lack of Control)」にあります。満員電車の中では、周囲に誰が立つか、電車が定刻通りに動くか、急な体調不良時に途中下車できるかといった要素がすべて自分の制御不能な領域に置かれます。予期せぬ急停車や混雑による圧迫感は、自律神経を交感神経優位へと傾け、ストレスホルモンであるコルチゾールを慢性的に分泌させます。

さらに、物理的なタイムロスが直撃するのが「睡眠」と「食事」です。片道1時間、往復2時間の移動時間を捻出するため、多くの人は睡眠時間を30分〜1時間削っています。厚生労働省の各種健康調査でも指摘されているように、慢性的な短時間睡眠は肥満、高血圧、抑うつ気分のリスクを有意に高めます。残業が2時間発生した日には、終業が20時、帰宅は21時半近くになり、そこから入浴と食事を済ませて就寝すれば、翌朝の起床時間はすぐにやってきます。「起きて、移動し、働き、移動して、倒れるように眠る」という循環が、知らず知らずのうちに心身の限界を超えさせてしまうのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。