時短調理の代表格である電子レンジ。半熟卵作りにも手を出したいところだが、ここには重大なリスクが潜んでいる。卵を殻ごと電子レンジで加熱すると、内部の水分が急激に水蒸気化して膨張し、殻が破裂する「卵爆発」が起こる。これはレンジ庫内を汚すだけでなく、加熱直後に卵を取り出した瞬間、顔の前で爆発して火傷を負う危険な事故につながる。実際、国民生活センターの過去の注意喚起でも、電子レンジでゆで卵を作る際の破裂事故が報告されている。
どうしても電子レンジで半熟卵を作りたい場合は、必ず殻を割って耐熱容器に入れ、黄身に数カ所穴を開けてから加熱する必要がある。ただし編集部の検証では、電子レンジで作った半熟卵は加熱ムラが大きく、白身の一部が固まりきらなかったり、逆に黄身の端だけが固まったりと、茹でる方式に比べて仕上がりの安定性で大きく劣った。電子レンジはあくまで緊急用と割り切り、本命は鍋で茹でる方式を選ぶべきだ。
また、鍋で茹でる場合の「爆発防止」としては、水から茹でることが最大の防御になる。冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵を沸騰水に入れると、殻の内側と外側の温度差でヒビが入り、そこから卵白が流れ出る「爆発もどき」の失敗が起きる。水から茹でればこの温度差が生じにくく、ヒビ割れ率はほぼゼロに抑えられる。卵のお尻(丸い方)に画鋲や専用ピックで小さな穴を開けておくと、さらに安全性が高まる。