改名後の水上恒司を語る上で欠かせないのが、2023年度後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』と、同年末に公開された映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の二大躍進です。
『ブギウギ』において彼が演じたのは、趣里演じるヒロイン・福来スズ子の運命の恋人である村山愛助役でした。病弱でありながら純真で、ヒロインを全身全霊で愛し抜く御曹司を、驚くほどの透明感と切なさを込めて体現。劇中で訪れる過酷な別れのシーンでは、SNS上で「愛助ロス」がトレンドを席巻し、朝の茶の間に涙の嵐を巻き起こしました。それまでの「硬派で屈強」なイメージを覆す繊細な表現力は、長年の朝ドラファンからも絶賛を集めました。
さらに、福原遥とW主演を務めた映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』では、戦時下へタイムスリップした現代の女子高生と心を通わせる特攻隊員・佐久間彰を熱演。国の未来を憂い、死を目前にしながらも穏やかな微笑みを絶やさない青年の生き様を、一切の誇張を排した眼差しの演技でスクリーンに焼き付けました。
SNSや大手映画レビューサイト(Filmarks等)のユーザーレビューを分析すると、従来の容姿への称賛にとどまらない深い考察が目立ちます。
「改名してからの水上恒司は、目の奥にある覚悟の座り方がまるで違う」
「昭和の軍服や着物がここまで骨格に馴染む若手俳優は他にいない。台詞のない沈黙の時間が語りかけてくる」
「イケメン俳優という狭い枠を完全にぶち壊した。泥に塗れた役がこれほど似合うのは本物の証拠だ」
こうした観客の生の声が口コミとして爆発的な熱量を生み、映画は動員300万人超、興行収入45億円を突破する異例のロングランヒットを記録。自らの実力だけで劇場を満員にできる「数字を持つ主役俳優」であることを、結果で証明してみせました。