物語のクライマックス、すべての記憶が集まる伝説の川「アートハラン」へ単身乗り込んだエルサは、衝撃的な真実に直面します。アレンデールの繁栄を築いたとされる祖父ルナード国王が、実はノーサルドラの民を恐れて裏切り、罠として巨大なダムを建設していたという歴史の闇です。
母の子守唄にあった「深く潜りすぎると溺れてしまう」という警告通り、過去の暗黒面に触れすぎたエルサは全身が急速に凍りつき、完全に氷像化して仮死状態に陥りました。この瞬間、エルサの魔法によって生命を保っていたオラフの身体が塵となって消滅したことからも、彼女が霊的・肉体的に一度「死の淵」へ沈んだことは間違いありません。
しかし、絶望の中でエルサが命がけで放ったメッセージをアナが受け取ります。アナが祖父の罪の象徴であるダムを破壊し、自然の怒りを鎮めた瞬間、呪縛が解けたエルサは奇跡の生還を果たしました。
復活の直前、名曲『みせて、あなたを』の調べとともに披露された純白のドレスへの変身シーンは、アニメーション史に残る名場面です。これまでの重厚な女王服を脱ぎ捨て、軽やかに風になびく白と薄紫のドレスを纏った姿は、彼女があらゆる重圧と自己否定から解き放たれ、神聖な「第5の精霊」として覚醒した瞬間を鮮烈に描き出しています。