今回の司会陣において最大のサプライズであり、同時に納得の選出とも言えるのが、有吉弘行、橋本環奈、伊藤沙莉という圧巻の顔ぶれだ。一見すると異色の組み合わせに思えるが、そこには緻密な計算とNHK側の確信が存在する。
前年に続き2度目の大役を務める有吉弘行は、毒舌と愛嬌を併せ持つ独特の存在感で、現在のテレビ界を牽引するトップランナーだ。生放送における咄嗟の対応力や、癖のある出演者たちを絶妙にいなす手腕は折り紙付き。緊張感漂う大舞台において、全体の空気を柔らかくほぐす重鎮としての役割が強く期待されている。
一方、3年連続の起用となる橋本環奈の安定感は、もはや不動のものだ。堂々とした立ち振る舞いとテンポの良い進行、そして画面をパッと華やかにする圧倒的なオーラは、近年の紅白に欠かせないアイコンとなった。若い世代を中心に絶大な支持を集めており、視聴率の底上げに寄与する存在として制作陣からの信頼も極めて厚い。
そして今年、最大の目玉として満を持して投入されたのが伊藤沙莉だ。連続テレビ小説『虎に翼』でヒロイン・猪爪寅子役を見事に演じ切り、日本中に深い感動と勇気を与えた彼女の抜擢は、まさに必然だったと言える。卓越した演技力と親しみやすい人柄、そしてハスキーボイスが醸し出す唯一無二の魅力は、幅広い年齢層の視聴者を惹きつける強力な推進力となるはずだ。