傘の種類によって使われている素材や構造の複雑さは大きく異なります。アイテムごとの特性に合わせた傘の分別方法を把握しておくことで、分別ミスを防ぐことができます。
■ ビニール傘の捨て方
安価なビニール傘の多くは、ポリエチレン(PE)やEVA樹脂のフィルムとスチール製の骨で構成されています。フィルム部分は「可燃ごみ(自治体によってはプラスチック資源)」、骨は「金属ごみ」となります。熱圧着で骨に接着されているタイプはハサミでフィルムの縁を切り開くだけで簡単に分離可能です。
■ 日傘の捨て方
遮光・UVカット日傘は、ポリエステルや綿の生地裏面にポリウレタンコーティングやアルミ遮光フィルムが多層ラミネート加工されています。これらの複合素材布地はリサイクル資源ではなく「可燃ごみ」としての処分が一般的です。また、手元(ハンドル)に天然木や竹、動物の角などが使われている高級日傘の場合、手元パーツだけを外して木くず・可燃ごみとして分ける指示を出している自治体もあります。
■ 折りたたみ傘の処分
折りたたみ傘は全長が短いため、粗大ごみ規定にかかる心配がほぼありません。しかし、関節部分にアルミ、カーボンファイバー、ステンレスなど複数の素材が入り組んでおり、家庭での完全分解は長傘よりも困難です。多くの自治体では「生地を切り取った後の複雑な骨組みは、そのまま不燃ごみ・小型金属類として出してよい」と規定しています。
壊れた傘の処分方法として、まだ骨の一部が曲がった程度であれば、駅や商業施設に設置されている「傘の無料シェアリングサービス(アイカサ等)」の回収・修理プロジェクトや、ホームセンターの不用傘回収ボックスを活用するのも有効な選択肢です。