原作・はばき氏による緻密な世界観設定と、漫画・見角悠矢氏の圧倒的な画力で描かれる本作において、第17話はシリーズ屈指のターニングポイントとなる緊迫の攻防が繰り広げられます。
最弱とされるスキル「コピー(複写)」を持つ主人公・コタローは、圧倒的な武力と身体能力を誇る強敵に対し、正面からの力押しではなく徹底した「情報の非対称性」を利用した頭脳戦を仕掛けます。17話の戦闘シーンでは、相手の行動パターンや攻撃の初動、感情の揺らぎをミリ秒単位でプロファイリング。あらかじめ闘技場内に張り巡らせていた罠と、相手の驕りを利用したフェイントが見事に噛み合い、一瞬の隙を突いたカウンターが炸裂します。
読者の間で特に大きな反響を呼んだのは、勝敗が決した瞬間の圧倒的なカタルシスと心理描写です。強者としてのプライドを粉々に打ち砕かれた対戦相手が、コタローの冷徹な策略の前に屈服していく過程は、見角悠矢氏の鬼気迫る作画表現によって生々しく描き出されています。単なるバトル勝利にとどまらず、精神的な主従関係が決定づけられる瞬間は、本作の真骨頂と言えるでしょう。