空間の表情を決定づけるデザインの流行は、明確な変化を見せている。現在支持を集めているのは、粗削りなコンクリートや錆びた鉄板の風合いをリアルに再現したインダストリアル調、そして落ち着いたトーンのマットな単色(スーパーマット)だ。光沢を抑えたグレージュやダークチャコールは、モダンな住空間を格上げする定番柄として定着した。
費用面でのメリットも大きい。例えば、古くなったシステムキッチン全体を新品に交換する場合、解体・配管・本体代金で100万〜200万円規模の予算が必要になる。しかし、既存のキャビネット扉にダイノックシートを施工すれば、材料費とプロの職人人工(工賃)を合わせても10万〜25万円程度で新品同様のラグジュアリーな表情を取り戻せる。廃棄物を最小限に抑えるエコロジカルな視点からも、費用対効果の高さは群を抜いている。