「新生活を始めたばかりでキッチンツールが揃っていない」「旅先のコテージやキャンプ場で計量カップが見当たらない」という現場で役立つのが、身近な日用品を活用した代用裏ワザです。編集部にて精密デジタルスケールを用いて複数の代替器具を検証しました。
最も身近で誤差が少ない代用品は、一般家庭やオフィスに普及している使い捨て紙コップ(標準サイズ・容量205ml)です。お米一合は180mlであるため、205mlの紙コップを満水(すりきり)にすると約170g(約1.13合)になってしまいます。
そこで、紙コップの上端から指1本分(約1.5cm〜2cm)ほど下の位置、全体の約8分目まで米を入れると、ほぼ正確に180ml(約150g)を再現できます。また、マグカップを使う場合は製品によって容量が250ml〜350mlとバラつきが大きいため、体積での代用は危険です。その際は、料理用スケールに乗せて「器の重さを引いて150g」を直量りするのが最も確実です。
続いて、炊飯の命とも言えるお米一合の水量と炊飯器目盛りの黄金比を検証しました。
大手炊飯器メーカーの技術開発担当者の解説によると、内釜に刻まれている「1合」の目盛り線は、平らな場所に置いた状態で「洗米後の米(すでに約10〜15%吸水した状態)+規定の水」が入った時の液面高さをミリ単位で設計しています。したがって、洗米後にザルに長時間上げて完全に水切りした米を使う場合と、ボウルからサッと移した米では、内釜内の初期水分量が数ミリ変動します。
鍋やフライパンで炊飯する場合の水の黄金比は以下の通りです。
【生米1合(150g)に対する水の黄金比】
・標準的な硬さ:水200ml(生米重量の約1.33倍・体積比で約1.1倍)
・柔らかめ・丼もの用:水220ml
・硬め・カレー用・酢飯用:水180ml
洗米後、しっかり30分間浸水させて米粒の中心まで水を吸わせた後、上記の分量で強火にかけ、沸騰したら弱火で10〜12分、最後に火を止めて10分蒸らすことで、炊飯器が手元にない環境でも料亭のような粒立ちの良いご飯が炊き上がります。