子供のいない鈴木家において、まさに「我が子」として深い愛情を注がれたのが、柴犬の愛犬「一弓(いっきゅう)」でした。一朗の「一」と弓子の「弓」から名付けられたこの愛犬は、2001年のシアトル移籍直後から夫妻の生活に寄り添い続けました。
2019年3月21日、東京ドームで行われた引退記者会見。深夜に及んだ会見の中で、イチロー氏が最も感情を込めて語った場面の一つが、妻・弓子夫人と愛犬への感謝でした。
「妻は本当によくやってくれました。僕が野球に集中できるように、シアトルでは試合前におにぎりを2800個近く握ってくれた。そして、愛犬の一弓ですね。今年で18歳を迎えるおじいちゃん犬ですが、僕が家に帰るとフラフラになりながらも全力で尻尾を振って迎えてくれた。あの姿には本当に励まされました」
一弓はその後天寿を全うしましたが、現在はその血を引く柴犬たちとともに暮らしていると伝えられています。また、福島弓子夫人の現在は、イチロー氏の莫大な資産を運用・管理する資産管理会社「IYI」の代表として、不動産投資や慈善活動などを統括する敏腕ビジネスウーマンとして活躍しています。二人は単なる夫婦の枠を超え、人生の共同経営者として揺るぎない信頼関係を築いています。