英語の「どうしたの」使い分け完全版!失礼にならない表現と返し方

英語の「どうしたの」使い分け完全版!失礼にならない表現と返し方

英語の「どうしたの」使い分け完全版!失礼にならない表現と返し方にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

学校英語や基礎的な英会話テキストで真っ先に登場する「What's wrong?」ですが、ネイティブスピーカーの日常会話では非常に限定的な使われ方をします。この表現の根底には「明らかに何かが間違っている・正常ではない(wrong)」という前提が存在するためです。

例えば、相手が単に物思いに耽っていたり、集中して難しい顔をしていたりするだけの場面で「What's wrong?」と声をかけると、言われた側は「えっ、私何か変な態度を取っていた?」「責められているのかな」と心理的なプレッシャーを感じてしまいます。海外のオフィスや多国籍チームの現場調査でも、マネジメント層が部下に「What's wrong?」と問いかけた結果、部下が委縮してトラブル報告を躊躇してしまった事例が報告されています。

同様にWhat's the matter?の使い方にも注意が必要です。matter(問題・事態)という単語が含まれるため、これも「何が問題を引き起こしているのか」というトラブルの存在を強く意識させます。泣いている子どもをあやす親や、明らかに苦痛の表情を浮かべている親しい友人に対して使うのは自然ですが、ビジネスや適度な距離感を保つべき関係では、後述するよりニュートラルな表現を選択するのが大人のマナーです。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。