3大メガバンクグループは、それぞれ異なる企業風土と合併の歴史を抱えており、発生する不祥事の傾向にも各行固有の性格が色濃く反映されています。過去から現在に至るメガバンク不祥事歴代の軌跡を振り返ると、金融再編の影で生じた統制の歪みが見えてきます。
特に社会へ強い衝撃を与えたのが、三菱UFJ貸金庫窃盗事件です。銀行内で最も安全と信じられていた貸金庫スペースにおいて、管理権限を持つ元行員がスペアキーを不正作成・悪用し、富裕層顧客が預けていた金塊や高級貴金属、多額の現金を盗み出していた手口は、物理的セキュリティ神話を根本から覆しました。
一方、三井住友銀行不祥事まとめを検証すると、傘下のSMBC日興証券によるブロックオファー取引を巡る相場操縦事件など、グループ全体の収益至上主義がコンプライアンス意識を圧倒していた実態が浮き彫りになりました。メガバンクインサイダー取引や情報共有違反への監視網が強化された契機でもあります。
みずほ銀行に関しては、みずほ銀行システム障害行政処分に象徴される通り、第一勧業・富士・日本興業の3行統合に伴うシステム構造の複雑化と、IT投資・保守運用のマネジメント不全が長期にわたり致命傷となりました。度重なる金融庁業務改善命令メガバンクへの下達は、経営陣の責任追及と企業風土の抜本改革を強いる結果となりました。