かつて学生時代から定期的に縮毛矯正をかけ続けてきた20代から30代の男性の間で、施術を完全にストップする動きが加速しています。ヘアケア業界の動向調査によると、男性の縮毛矯正リピート率は直近3年で約18%減少しており、代わりに「くせ毛を活かしたパーマ風カット」を要望する層が目立って増えています。
多くの男性が天パの縮毛矯正をやめる理由として挙げるのは、経済的・時間的負担と仕上がりの違和感です。縮毛矯正は1回あたり1万5,000円から2万5,000円前後の費用がかかり、2〜3ヶ月に一度リタッチを繰り返せば年間コストは8万〜10万円に達します。さらに施術には3時間前後を拘束される上、施術後1ヶ月もすれば根元からうねる自毛が生えてきて、毛先の不自然な直毛と混ざり合い「カッパのような不自然なシルエット」に陥るジレンマがありました。
こうした不満を背景に、メンズのパーマ風天パ活かし方が確立された経緯には、美容師側のシザーワークの進化と、カルチャーとしての「ナチュラル志向」の定着があります。あえて直毛の男性が2ヶ月ごとに1万円以上を払ってツイストスパイラルパーマやニュアンスパーマをかける時代において、天然のうねりは唯一無二のテクスチャーです。髪の水分量を保持するスタイリング剤と適切な骨格補正カットを組み合わせることで、縮毛矯正の呪縛から解放される男性が相次いでいます。