インターネット上の掲示板や動画サイトでは、「CBT化されたから過去問の焼き直しが増えて簡単になった」「参考書は5年前の古いものでも十分合格できる」といった言説が散見されます。しかし、これらの言説を鵜呑みにすることは極めて危険です。
確かにCBT方式の導入により、過去問のストックから類似問題が出題される確率は高まりました。しかし、それは「過去問を丸暗記すれば解ける」という意味ではありません。数値や条件設定を変えた類題、過去問の別解を問うようなひねりを加えた問題が頻出しており、「なぜその公式を使うのか」という理屈の理解が伴っていない丸暗記受験生は、問題文の数字が変わっただけで得点力を喪失します。
また、法規科目を中心とした法令改正(電技解釈の改定や新エネルギー関連の保安基準見直し)は頻繁に行われています。2026年現在の最新レギュレーションに準拠していない数年前の中古テキストを使っていると、すでに法改正で変更された数値を覚えてしまい、本試験で確実に失点するリスクを背負うことになります。数千円の教材費を惜しんで1年間の学習時間をドブに捨てるのは、経済的にも時間的にも最大の損失です。