サロンのカウンセリング席で多くの利用者が混乱するポイントが、デザインの骨格となる「リフト」と「カール」の性質の違いです。どちらも自まつ毛に癖をつける施術ですが、使用する器具と目指す視覚効果は対極に位置します。
パリジェンヌラッシュリフトは、日本人の目元に合わせて開発された特別な技法です。最大の特徴は、まつ毛の根元のみを80度という絶妙な角度で垂直に立ち上げる点にあります。毛先には丸みを一切つけず、自まつ毛の長さを100パーセント活かして天井へ向かってまっすぐに伸ばします。これにより、瞳の黒目部分にかかっていた影が払われ、白目に光を取り込む「ハイライト効果」が生まれ、瞳全体が澄んだ印象へ導かれます。
対して、古くから親しまれている従来のまつ毛パーマは、半円形や楕円形のロッドにまつ毛全体を巻き付け、根元から毛先にかけて弧を描くカール(CカールやJカールなど)を形成します。毛先に柔らかな曲線が生まれるため、目の縦幅を強調しつつも、どこか優しげで愛らしい、アンニュイなニュアンスを演出できるのが強みです。
「自まつ毛をとにかく長く見せてシャープに目元を強調したい」なら根元立ち上げ、「くるんとした丸みを持たせて女性らしい抜け感を作りたい」なら毛先カールというように、目指す表情によって選ぶべき施術は最初から分かれています。