胸の上側に位置するしこりを効率よく吸い出してもらうための具体的な姿勢を、助産師推奨の授乳姿勢詳細まとめとして整理しました。赤ちゃんの月齢や首のすわり具合、母親の身体の柔軟性に合わせて適切なバリエーションを選択してください。
1. 縦抱き授乳しこり対策(首すわり前〜全月齢対応)
ママが椅子やソファに深く腰掛け、赤ちゃんを自分の太ももの上に跨がせるようにして座らせます。赤ちゃんの顔を乳房に対してまっすぐ正面から近づけ、やや見上げるような姿勢(首が軽く後屈する角度)を取らせるのがコツです。赤ちゃんの顎先が乳房の斜め上や外側上部にフィットしやすくなり、抱っこ紐の圧迫で詰まりやすいデコルテ付近の乳管をスムーズに開通へ導きます。
2. フットボール抱きの飲ませ方・上側アプローチ応用編
通常のフットボール抱きの飲ませ方は脇の下にしこりがある場合の定番ですが、これを「上部開通」に応用します。ママの身体を少し後ろにリクライニングさせ、赤ちゃんの足を脇の後方へ流しながら、頭部を抱え込むように支えます。下顎が胸の外側上部(2時〜10時の方向)にしっかり食い込むよう、授乳クッションの高さをタオルで微調整し、赤ちゃんの口が乳輪全体を深く覆い尽くす「ディープラッチ」を維持してください。
3. 四つん這い授乳(コーブリ法 / 最終手段)
ベッドや畳の上に赤ちゃんを仰向けに寝かせ、ママがその上から覆いかぶさるように四つん這いになります。重力の助けを借りて乳房を真下に垂らし、赤ちゃんの顎をしこりのある方向(上側)にピタリと合わせます。見た目はアクロバティックですが、「乳腺にかかる重力方向」と「赤ちゃんの舌の圧搾方向」が完全に一致するため、医療機関の母乳外来でも頑固な母乳うっ滞に対する切り札として指導されています。