養育費の未払い問題を取材する中で、未払いを続ける当事者の父親たちから頻繁に聞かれるのが「子どもには会いたいが、元妻にお金を渡したくない」という論理破綻した主張です。彼らの内面では、子どもを養育する金銭と、かつて憎み合って別れた元妻個人に対する金銭供与が心理的に混同されています。 心理学では、不都合な現実から自尊心を守るために自己の都合のよい解釈を作り出す心の働きを「防衛機制(合理化・外在化)」と呼びます。未払いを正当化する男性の頭の中では、以下のような歪んだ論理が平然と構築されています。 * 「元妻の贅沢品や生活費に消えているに違いない」という根拠なき被害妄想 * 「面会交流を制限されているのだから、対価としての養育費は払う筋合いがない」という取引思考 * 「養育費を払わないことで、自分を裏切った元妻に経済的打撃を与えたい」という歪んだ復讐心 さらに厄介なのは、道徳的な自負を盾にして利己的な行動を許容する「モラル・ライセンシング効果」の罠です。「婚姻期間中に十分家族を養ってきた」「別居時に家財や車を置いてきた」といった過去の行為を免罪符に仕立て上げ、現在の未払いを肯定します。その結果、客観的には子どもの生存権を脅かす重大な不履行であるにもかかわらず、本人の中では罪悪感が完全に希薄化してしまうのです。
養育費を払わない男の心理と本音|罪悪感ゼロの理由と最新の回収法
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