原作漫画『鬼滅の刃』において、霞柱・時透無一郎が絶命を迎えるのは単行本第21巻・第179話「兄を思い弟を思い」です。しかし、そこに至る死闘は第19巻・第164話「ちょっと力み過ぎただけ」から足かけ3巻にわたり、極限の緊張感の中で描かれました。
無限城の深部で対峙したのは、始まりの呼吸の剣士であり、無一郎の遠い先祖でもある上弦の壱・黒死牟。この因縁深いマッチングこそが、無一郎の過酷な運命の引き金となります。圧倒的な速度と間合いを誇る「月の呼吸」の前に、無一郎は開戦早々に左手首を切断され、自身の日輪刀で柱に磔にされるという絶望的な劣勢に追い込まれました。
その後、不死川玄弥、風柱・不死川実弥、岩柱・悲鳴嶼行冥が合流し、鬼殺隊トップクラスの戦力による総力戦へと突入します。しかし、肉体から刀を生やし異形の姿となった黒死牟の全方位攻撃によって、無一郎は腰から下を真っ二つに両断されるという、少年漫画の歴史でも類を見ない苛烈な傷を負うこととなりました。