東京・渋谷のオフィスで対峙した彼は、取材中も手元のノートに絶え間なくペンを走らせていた。視線は鋭く、言葉には一切の迷いがない。SHOWROOMを率いる中で彼が一貫して主張するのは、「共感」と「余白」の設計がいかにビジネスの成否を分けるかという点だ。
「完成されたコンテンツを消費する時代は終わった。未完成なプロダクトや人間が成長していくプロセスそのものに、人は価値を見出し、対価を払う」。彼が語る成功の極意は、サービス提供者とユーザーの境界線をあえて曖昧にすることにある。顧客を単なる受動的な観客にするのではなく、ストーリーの共同制作者へと引き入れる。この極めて現代的なビジネスモデルこそが、競合ひしめく市場で圧倒的なエンゲージメントを生み出す源泉となっている。