大学を経由せず、高校卒業と同時に実業団陸上の世界へ飛び込む道を選ぶランナーも着実に増えている。4年間の大学生活を待たず、恵まれた練習環境と充実したサポート体制のもとでプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせる選択だ。
日本実業団陸上競技連合が推進する育成プロジェクトや、世界選手権・五輪を目指すエリート発掘プログラムがこの流れを後押しする。箱根駅伝という20キロのロードレースに特化するのではなく、トラックの5000メートルや10000メートルで世界基準のスピードを磨きたい選手にとって、実業団直行は極めて合理的なルートといえる。
高卒ルーキーがシニアのトップ選手と同じ練習メニューをこなし、実戦経験を積むことで得られる成長スピードは圧倒的だ。資金力のある企業チームは海外遠征や高地トレーニングの機会を惜しみなく提供しており、早期の海外挑戦を志す若武者たちにとって極めて魅力的な選択肢となっている。