キャッシュレス化が著しい都市部であっても、現地のコインロッカー、公共トイレのチップ、個人商店の屋台、郊外の交通機関など、どうしても少額の現金が必要になる場面は存在します。その際、最も低コストで現地通貨を手に入れる手段が「海外キャッシング」です。
海外キャッシングは借入金であるため利息が発生しますが、その金利は年利18%程度が標準です。30日後に一括返済した場合の実質利息はわずか約1.5%に過ぎません。さらに、カード会社のネットバンキング機能を利用して現地から数日後に「繰り上げ返済(事前返済)」を行えば、利息は数日分(0.1〜0.3%程度)に圧縮され、現地の両替所とは比較にならない圧倒的な好条件で現金を調達できます。
ただし、注意すべきは「海外ATM利用手数料」です。クレジットカード側の手数料(1万円以下で110円、1万円超で220円など)に加え、現地のATM設置銀行が独自に徴収するオーナー手数料(1回あたり数百円〜1,000円程度)が加算される国が増加しています。頻繁に少額を引き出すとATM手数料負けを起こすため、現金引き出しは1〜2回にまとめて行うのが鉄則です。
そして今、スマートな渡航者の標準装備となりつつあるのがWiseデビットカードの存在です。Wiseは、銀行間の実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を採用し、独自の手数料(主要通貨で0.4〜0.7%程度)のみで外貨両替・決済が可能なマルチカレンシー口座サービスです。毎月一定額(日本円で約3万円相当まで)の海外ATM引き出し手数料が無料になる枠も用意されており、従来のクレジットカードの手数料改悪に対する強力な対抗策として支持を広げています。