遠野なぎこさんの愛猫遍歴において、最もファンの涙を誘ったのが愛猫たちとの突然の死別でした。特にラグドールの愁くんがわずか1歳未満という若さで急逝した際、彼女が公式ブログで明かした悲痛な叫びは今も語り継がれています。
愁くんの死因については、致死率が極めて高い猫の難病(猫伝染性腹膜炎・FIPや急性腎不全などの急性疾患)と見られており、発症から急激に容態が悪化。遠野さんは夜間救急病院に駆け込み、懸命な看護を続けましたが、祈りは届かず旅立ちの日を迎えることとなりました。
公式ブログには、「私の命を半分削ってでも代わってあげたかった」「息ができないほど苦しい」という血を吐くような告白が連日綴られました。彼女がここまで過酷なペットロスに陥った理由は明確です。遠野さんにとって猫たちは、無条件の肯定と安心感を与えてくれる「この世で唯一の安全地帯」だったからです。
一般社団法人ペットフード協会の調査等でも、ペットを喪失した飼い主の約3割が重度の一時的抑うつ状態を経験すると報告されていますが、幼少期の虐待経験やトラウマを抱える遠野さんの場合、その喪失感は自己の存在意義そのものを揺るがす深刻な危機へと直結しました。それでも彼女は自らの悲しみを隠すことなくブログで共有し、同じようにペットロスに苦しむ飼い主たちと痛みを分かち合っていったのです。