算命学において、天中殺は単なる運気のアップダウンを示すにとどまらず、その人物が生まれ持った「欠落」と、それを埋めるために発達した「強烈な個性」を規定する。欠落している方位によって、人間の思考回路や適職、惹かれ合うパートナーのタイプまで鮮明に浮き彫りになる。
子丑天中殺:親元を早期に離れて道を拓く「初代運」の開拓者
北方(親・目上・伝統)が欠落しているため、親からの恩恵をあてにせず、若年期から自活することで無類の強さを発揮する。起業家やベンチャー経営者に多く、ゼロから自力で看板を掲げるタフネスを宿す。目下や後輩への面倒見は極めて手厚い。
寅卯天中殺:活力みなぎる前進力と家庭の守護者
東方(社会・友人・仕事の前線)の枠が外れている反動から、現実社会での強い競争心と行動力を手に入れる。家系の継承者としての役目を担いやすく、身内に対する結束力が並外れて強い。エネルギッシュに働き、実利を積み上げるリアリストである。
辰巳天中殺:常識を打ち破る現実派のトリックスター
天頂(精神性・理念)が欠落しているため、理屈や綺麗事ではなく「目に見える結果や物質的成果」に執着する。既存のレールに収まらず、逆境の中で独自のスケールを築き上げる型破りなカリスマ型。実業の世界で一代にして巨富を築くケースが目立つ。
午未天中殺:知性を武器に後始末を担う「末代運」
南方(子供・部下・未来の希望)が欠落する午未は、過去を整理し、物事の幕引きや仕上げを担当する知性派だ。家系やプロジェクトの「総まとめ役」として高い事務処理能力や学術的才能を発揮する。2026年からの2年間は感情の揺らぎが大きくなりやすいため、論理的な冷静さを保つことが鍵となる。
申酉天中殺:華やかな社交性と休みを知らないスピード狂
西方(配偶者・家庭・安息)が外れているため、家庭内にじっと留まることを好まず、常に外の世界で活動し続ける社交家。仕事と遊びの両立に長け、人脈構築力は6タイプ中随一。家庭的な落ち着きよりも、社会的な評価や賑やかな環境で輝きを放つ。
戌亥天中殺:孤高のカリスマと深遠なる精神世界の住人
天底(中央・現在・立脚地)が欠落する戌亥は、現実社会の生々しい利害関係に馴染みにくく、哲学的・芸術的な精神世界へと傾斜する。芸能界においてタモリ氏や明石家さんま氏など、唯一無二の世界観を築いたトップランナーに戌亥天中殺出身者が多いことは運命学ファンの間でも有名だ。現実的な妥協を許さない純粋さゆえに、孤独を愛する傾向がある。