一般的なTシャツに用いられる平編み(天竺編み)のカットソーと、サーマル生地の間にはどのような構造的差異があるのでしょうか。サーマル生地の特徴詳細まとめとして整理すると、以下の3点が挙げられます。
第1の特徴は、生地表面に刻まれた「立体的な凹凸構造」です。フラットな平編み生地は肌に密着する面積が広くなりますが、サーマル生地は凸部分のみが点接触で肌に触れます。これにより、汗をかいても肌に生地が張り付きにくく、常にサラリとしたドライな着用感を維持できます。
第2の特徴は、「抜群の伸縮性とキックバック(復元力)」です。凹凸を形成する特殊な編み立てによって横方向へのストレッチ性が極めて高く、激しい体の動きにしなやかに追従します。現代の高機能ストレッチ素材のようにポリウレタンを混紡しなくても、コットン100%の天然素材だけで驚くほどの伸縮性を実現している点は、天然素材志向の強い愛好家から高く評価されている理由です。
第3の特徴は、「優れた通気性と調温機能」です。外気が冷たい環境では凹凸に溜まった温かい空気の層が断熱材の役割を果たし、室内や電車内などで体温が上昇した際には、凹部分の薄い組織から余分な熱気と湿気を適度に逃がします。単に熱を閉じ込めるだけでなく、衣服内気候を一定に整える天然のベンチレーション機能を備えている点が、普通の厚手Tシャツにはないサーマルならではの強みです。