読者が最も気をもんでいた「二人は本当に結ばれるのか」という問いに対し、原作はこれ以上ない鮮烈かつ感動的な回答を用意していました。結論から言えば、喜多川海夢と五条新菜は正式に恋人同士となります。
長らく片思いを自覚しながらも新菜の職人気質を尊重し、想いを胸に秘め続けてきた海夢と、幼少期のトラウマから「自分のような人間が海夢さんの隣にいていいはずがない」と無意識の防壁を築いていた新菜。二人の関係が決定的に動いたのは、冬のコミックマーケット(冬コミ)を舞台にしたハニエル編の直後、単行本第13巻収録の第107話でした。
極限の緊張感と疲弊のなか、新菜の自宅で行われたこの対話は、少女漫画やラブコメの枠組みを超えた感情の激突となりました。新菜の異変を察知し、衣装作りに彼を縛り付けてしまったのではないかと涙を流す海夢に対し、新菜の内奥から溢れ出たのは、狂気にも似た独占欲と純粋な恋慕でした。「俺以外の誰にも、あんな海夢さんを見せたくなかった」という剥き出しの独白とともに放たれた告白は、従来の控えめな新菜の殻を完全に粉砕する衝撃を与えたのです。
この告白を受けた海夢の涙ながらの歓喜、そして二人が初めて交わした熱い抱擁とキスは、連載当時のSNS(旧Twitter等)でトレンド1位を独占。「着せ恋の告白、歴代ラブコメ史上に残る名シーン」「100話以上待った甲斐があった」と、ファンの熱狂的な評判を呼びました。単なるお付き合いの開始にとどまらず、魂のレベルで互いを認め合う五条くんと海夢の関係の真相が、この第107話でついに白日の下に晒されたのです。