動物性食品を摂取しない生活へ移行した際、体に最も早く現れる変化の一つが腸内細菌叢の再編だ。食物繊維を主食とする腸内細菌群が急増し、短鎖脂肪酸の生成が活性化する。これにより、慢性的な炎症の抑制や腸管バリア機能の向上が期待できると最新の臨床研究は示している。
血液検査の数値にも顕著な動きが観察される。世界保健機関(WHO)をはじめとする国際機関が赤肉や加工肉の発がん性リスクや悪玉コレステロール(LDL)の上昇リスクに警鐘を鳴らしてきた経緯もあり、肉を控えることで血清脂質プロファイルが急速に改善する事例は少なくない。血圧の安定やインスリン感度の向上など、代謝系全体にかかる負担が軽減されるメカニズムが解明されつつある。