噂の発端は、チケット一般発売直後のプレイガイド画面や、リセール市場の動向を切り取ったスクリーンショットの拡散だった。「直前になっても購入可能」「スタンド上段が開放されていない」といった断片的な情報が、文脈を無視したまま一人歩きした形だ。
とりわけスタジアムクラスの興行では、アリーナクラスとは比較にならない座席数が動く。1公演で約7万5000人。2日間で15万人。わずか数パーセントの未入金戻りや機材席開放分が販売サイトに並んだだけでも、外見上は「売れ残っている」ように見えてしまう特有のバイアスが働く。
SNSのアルゴリズムは往々にして、平穏な事実よりも刺激的なネガティブワードを増幅させる。結果として、現場の熱量とは乖離した空席疑惑が急速に膨らんでいった。