勝者と敗者の明暗がくっきりと分かれた県予選ファイナル。頂点への切符、すなわち「全日本バレーボール高等学校選手権大会」への出場権をかけた決戦は、フルセットの激闘の末に幕を閉じた。勝敗の境目を分けたのは、終盤で見せたコート上の判断力と、極限状態での戦術の徹底度だった。
データ分析が熟しきった現代において、単なるパワー勝負で勝機を見出すのは容易ではない。セット終盤、勝利したチームが仕掛けたのは、相手のリードブロックを逆手に取ったテンポのゆさぶりだった。相手ミドルブロッカーの視線を意図的に中央へ引きつけ、一瞬生まれた隙間にバックアタックを流し込む。徹底したデータ分析とそれをコート上で瞬時に実行に移す緻密さこそが、今年の激戦を制する決定打となったのだ。