西洋料理の代表格であるフランス料理とイタリア料理ですが、コースの組み立て思想には明確な違いが存在します。代表的なフレンチコース順番違いを比較すると、以下の特徴が際立ちます。
フランス料理では、オードブル(前菜)に続いてポタージュなどのスープ、ポワソン(魚料理)、ヴィアンド(肉料理)と流れるのが正統派です。魚と肉の双方が主菜として順番に登場する「ダブルメイン」が基本線となります。
一方のイタリア料理は、魚か肉のどちらか1品をセコンドピアットとして選ぶスタイルが多く、その手前にパスタやリゾットという「重厚な穀物料理(プリモ)」が堂々と組み込まれている点が最大の違いです。また、フレンチは濃厚なソースで皿の上を完成させるのに対し、イタリアンはオリーブオイルや塩、ハーブを基調とした素朴で力強い素材感を重視する点もコース全体の味わい方に影響を与えています。