「ミス・ブランニュー・デイ」を語る上で欠かせないのが、イントロから全編を牽引する原由子のシンセサイザー(アルペジオ)フレーズです。16ビートで細かく刻まれる硬質な電子音は、当時の日本のロックシーンにおいて極めて前衛的なアプローチでした。
冷淡でメカニカルなシーケンスパターンの上に、桑田佳祐の泥臭くエモーショナルなボーカルと関口和之のドライヴするベースラインが重なることで、独特の緊迫感と疾走感が生まれています。この「冷たいシンセ」と「熱いバンドグルーヴ」のコントラストこそが、都会の乾いた人間関係と内面の焦燥感をリアルに表現する最高のスパイスとなりました。