一見すると古びた雑居ビルの配電盤や、レトロな自動販売機にしか見えないギミックの壁。その奥に広がるのは、天井高5メートルの開放的なラウンジと、ヴィンテージウイスキーの香りが漂うバーカウンターだ。禁酒法時代のアメリカを発端とする「スピークイージー(隠れ家バー文化)」の手法を取り入れつつ、単なる飲食の場を超えた「会員制ソーシャルクラブ」としての機能を兼ね備えている。
ここではビジネスの商談からアートのキュレーション、非公式のプライベートパーティーまでが日常的に繰り広げられる。スマートフォンのカメラ部分に専用シールを貼る完全撮影禁止ルールを設ける店舗も多く、プライバシーの保護が徹底されている点が、社会的地位の高い層から支持される最大の要因だ。