長年にわたり中城城跡の三の郭や北の郭付近から見下ろすと、視界を遮るようにそびえていた無機質なコンクリート群。2026年現在、その光景は過去のものとなりました。かつて中城高原ホテルが占拠していた敷地は解体・撤去作業が完了し、現在は中城城跡の景観を保護するための史跡公園環境として整備が進んでいます。
現地を訪れると、危険な崩落の恐怖に怯えながら見上げていた巨大な客室棟やプール、遊具の骨組みは跡形もなく消え去っています。中城村・北中城村教育委員会の管理計画に基づき、中城高原ホテル 跡地は城郭の本来の稜線を取り戻し、琉球石灰岩の城壁と調和する緩やかな緑地帯として保全されています。かつて不法侵入者が絶えなかったエリアは境界フェンスと監視システムで厳重にガードされており、観光客が安心して世界遺産の遺構を散策できる環境が確立されました。