大手美容予約サイトおよび都内主要エリア(表参道・銀座・新宿)のトップカラーリストへのヒアリング調査、そしてSNSや知恵袋に寄せられた膨大な失敗事例を分析すると、ブルベが陥りやすい典型的なトラブルが浮かび上がってきます。
最も顕著な失敗談として挙げられるのが、「アッシュとオーダーしたのに、なぜか苔のような緑色になってしまった」というケースです。これは、脱色や褪色で黄色く抜けたアンダーカラーに対し、青みの強いアッシュをそのまま被せてしまったことで、「黄色+青色=緑色」という初歩的な混色事故が起きた結果です。現場のカラーリストは取材に対し、次のように証言しています。
「お客様自身が『透明感を出したいからアッシュで』と希望されても、髪内部に黄みが残っている状態で青だけを投入すると沈んだマット(緑)に転びます。ブルベの澄んだ肌に緑の濁りが乗ると、不健康な顔色に見えてしまう。補正用のバイオレットを最低でも10〜15%調合する配慮が、現場では絶対条件となります」
さらに、ネット上で拡散されている「ブルベなら誰でも黒髪が似合う」という言説を鵜呑みにしたブルベ夏の失敗も後を絶ちません。重厚すぎる重炭化染料で染め上げた結果、「髪だけが浮いてしまい、お人形のカツラを被っているように見える」「肌の血色が失われて不健康そうに見える」といった後悔の声が数多く確認されています。似合う質感の違いを見落とした画一的なアプローチには、大きなリスクが伴います。