「元も子もない」という慣用句は、単に「無駄になった」という嘆きを表す言葉ではありません。より大きな利益(利子)を求めようと焦るあまり、組織や人生の存立基盤である資本(元金)まで危険に晒してしまう人間の弱さを鋭く突いた、極めて教訓的な言葉です。
変化のスピードが速い現代のビジネス環境においては、新たな利益を求めてアグレッシブに挑戦すること自体は不可欠です。しかし、どれほど魅力的なリターンに見えても、自社のコアコンピタンス、社員の心身の健康、あるいは顧客からの信認といった「絶対に失ってはならない元金」を担保に差し出すような意思決定は、常に破綻の引き金となります。
日々の判断に迷ったときこそ、「いま自分が得ようとしている利益は何か、そして失うリスクに晒している『元手』は何か」と言葉の原点に立ち返って問い直す姿勢が、取り返しのつかない失敗から自身と組織を守り抜く最良の防波堤となります。 (出典: 元 も 子 も ない(Yahoo!ニュース))
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