ネット上で「今井翼は今どうしているのか?」と驚きとともに検索される背景には、2023年6月に発表された突然の活動休止があります。当時、出演が予定されていた音楽劇『精霊の守り人』の降板が発表され、ファンの間には大きな動揺が走りました。公式発表資料によると、医師から一定期間の休養を要するという診断を受けたことによる苦渋の決断でした。
振り返れば、彼と病との闘いは2014年秋にまで遡ります。突発的な激しいめまいと難聴に見舞われ、診断されたのはメニエール病でした。内耳のリンパ液が過剰に溜まる「内リンパ水腫」が原因とされ、強いストレスや疲労が引き金となる難治性の疾患です。2018年秋に治療へ専念するため旧ジャニーズ事務所を退所した際も、手記やインタビューで「生半可な気持ちで人前に立つことはできない」と語り、表現者としての責任感ゆえに一度マイクを置く道を選びました。
2024年の年明け以降、本人の体調不良の経過は緩やかに落ち着きを見せ、現在は松竹エンタテインメントの手厚いマネジメントのもと、過密スケジュールを排した丁寧な活動を続けています。完治が難しいとされるメニエール病の特性を踏まえ、「病をねじ伏せる」のではなく「波を受け入れながら共存する」という成熟したアプローチを選択していることが、現在の安定した表情からも読み取れます。