美容外科の世界では、単に平均値に合致していることだけが美しさの条件とはみなされない。長年にわたり日本の美容整形界を牽引してきた高須克弥氏をはじめとする専門家たちは、顔全体の調和、とりわけ「黄金比」の重要性を説く。理想とされる顔面バランスでは、両目の目頭間の距離と鼻翼幅が1:1の比率になることが美しいとされている。
日本美容外科学会に所属する医師たちも、鼻の造形を語る上で絶対的な数値にとらわれる危険性を指摘する。医療美容の現場においては、鼻単体のサイズよりも、額、口元、顎先を結ぶ「Eライン(エステティックライン)」との関係性が美の決め手となるのだ。平均数値はあくまで客観的な指標に過ぎず、個々の骨格構造に合った比率こそが個性を引き立てる。