自力処分に挑んだ生活者や、ごみ収集の現場作業員が直面している実態に目を向けると、数字やマニュアルだけでは測れない「生々しい苦労」が浮かび上がってきます。
大手質問サイトのYahoo!知恵袋やSNS上には、自力解体に挑んで後悔したユーザーの告白が溢れています。「ウレタンの微小なクズがリビング中に静電気で張り付き、掃除機で吸っても吸い尽くせず半日潰れた」「100円ショップの金切ノコギリでフレームを切ろうとしたが、1本切るのに40分かかり手のひらにマメができた」といった時間的・肉体的コストの甚大さを嘆く声が圧倒的多数を占めます。
また、粗大ゴミ受付センターの担当者は次のように明かします。
「春先の引っ越しシーズンなどは、座椅子を解体しようとして途中で諦め、骨組みとちぎれたスポンジが剥き出しの異様な状態で粗大ゴミ収集場所に放置されるケースが目立ちます。中途半端に破損させた状態の家具は収集作業員の破傷風などの怪我にも繋がるため、解体に自信がない場合はそのままの形で粗大ゴミ券を貼って出していただくのが一番助かります」