大学の真価が問われる出口戦略において、長崎大学が示す実績は全国的な地方国立大学の平均値を大きく凌駕しています。長崎大学就職先と評判実績について、大学公式発表の進路状況および卒業生ネットワークのデータを検証しました。
「瓊林会」がもたらす圧倒的な就職アドバンテージ
長崎大学経済学部の同窓会組織である「瓊林会(けいりんかい)」は、明治38年創立の長崎高等商業学校時代から続く強固なネットワークです。この同窓会組織のバックアップにより、経済学部の学生は九州内にとどまらず、東京・大阪のメガバンク、大手損害保険、総合商社、政府系金融機関への就職実績を多数積み上げています。在学生の手記やインタビューでも、「就職活動時に全国の瓊林会OBから手厚いメンター指導や推薦ルートの紹介を受けた」という証言が多数見られます。
各学部の主な就職先と進路内訳
各学部の主要就職先を見ても、各界を代表する一流企業や公的機関が名を連ねています。
- 医学部・薬学部:長崎大学病院、九州各県の基幹病院、アステラス製薬、武田薬品工業、大塚製薬、厚生労働省など
- 工学部・情報データ科学部:三菱重工業、日立製作所、トヨタ自動車、NTTデータ、NEC、九州電力、ソフトバンクなど
- 水産学部:ニッスイ、マルハニチロ、極洋、日本ハム、山崎製パン、水産庁、地方公務員(水産・海洋職)など
- 多文化社会学部・経済学部:三菱UFJ銀行、三井住友銀行、日本航空(JAL)、ANA、福岡銀行、外務省、県内外の地方公務員など
キャンパスライフの現場感と通学環境のリアル
実際のキャンパスライフについて、文教キャンパス(教育・工・水産・環境・多文化・情報データ)、片淵キャンパス(経済)、坂本キャンパス(医・歯)に分かれています。長崎特有の「坂の多い街」という地形上、路面電車や原付バイクが学生の生活の足となっています。「坂本キャンパスへの通学はやや体力を要するが、街全体に異国情緒があり、家賃相場も首都圏に比べて大幅に安価(1Kで3万〜5万円台が相場)」という生の声が多く、生活コストを抑えながら学究に専念できる環境が整っています。