クルーズ初心者が下船時に最も衝撃を受けるのが、基本旅行代金に含まれていない世界一周クルーズ隠れた追加費用の請求書です。航行中の飲食やエンターテインメントの多くがインクルーシブ(無料)であるとはいえ、約100日という長期滞在では「都度課金」の積み重ねが家計を大きく圧迫します。
代表格が世界一周クルーズチップ・寄港地観光費用です。外国船の場合、客室清掃係やレストラン給仕係への自動チップ(ホテルサービスチャージ)が1名1泊あたり16〜20ドル程度課されます。100日間の航海ではチップ代だけで1,600〜2,000ドル、日本円にして約25万〜30万円(為替レートによる)が自動的に船内アカウントへ加算されます。日本船である飛鳥IIでは基本代金にチップが含まれているため追加徴収はありませんが、その分は基本代金に反映されています。
さらに見過ごせないのが「寄港地オプショナルツアー代金」です。クルーズ船が接岸する港から観光中心地(例:チビタベッキア港からローマ市内、ル・アーブル港からパリなど)まではバスで1時間半〜2時間以上離れていることが日常茶飯事です。治安面や出航時間への遅刻リスク(乗り遅れた場合は自己責任で次の寄港地まで自費移動)を避けるため船社主催ツアーに申し込むと、半日〜1日のツアーで1人あたり2万〜4万円が相場です。全25寄港地中、20箇所でツアーを利用すれば、1人あたり50万〜80万円の追加出費となります。
加えて、2026年現在において不可欠となった洋上衛星Wi-Fi通信料(1日あたり2,000〜4,000円×日数で約20万〜30万円)、アルコールやスペシャリティレストランの飲食代、100日分の有料ランドリー代金、さらには長期滞在用の海外旅行保険代金(シニア層では持病リスク等により20万〜30万円)が加算され、基本代金+150万〜250万円の手元資金を用意しておかなければ資金ショートを起こしかねません。