「現金払いは迷惑」は本当か?レジ遅延の裏にある店舗の苦悩と真実

「現金払いは迷惑」は本当か?レジ遅延の裏にある店舗の苦悩と真実

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しかし、すべてをデジタルに委ねる社会がバラ色かといえば、決してそうではない。2026年現在、キャッシュレス決済への全面依存が招く「新たな問題」が次々と露呈している。

第一の落とし穴は、通信障害や大規模停電時の脆さだ。記憶に新しいシステム障害では、主要なコード決済やクレジットカードが一斉に不通となり、レジ前で立ち往生する利用者が続出した。現金を持たない人々が水や食料すら買えない事態に陥ったのだ。第二に、店舗側が支払う決済手数料の負担である。現金管理の手間は減るものの、売上の数パーセントを手数料として引き落とされるため、粗利益の薄い小規模小売業では経営を直接圧迫する要因となっている。さらには、高齢者やスマホを所持しない層が社会から排除される「デジタル格差」の懸念も無視できない。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。