スーパーの発酵食品コーナーに並ぶ甘酒には、製法が根本から異なる2つのタイプが存在します。夜の睡眠サポートを目的とする場合、この原料の違いを把握しておくことが極めて大切です。
1つ目は米と米麹を発酵させて作る「米麹甘酒」。麹菌が持つアミラーゼという酵素が米のデンプンを分解して自然な甘みを生み出すため、砂糖を加える必要がありません。最大の強みは米麹由来の完全ノンアルコールである点です。アルコールによる肝臓への代謝負荷や利尿作用がないため、就寝前の水分・栄養補給として身体に無駄な負担をかけません。
対して2つ目は、日本酒の製造過程で残る固形物を原料とする「酒粕甘酒」です。酒粕自体にはタンパク質やビタミン、不溶性食物繊維が凝縮されているものの、原料由来のアルコール分が微量(約1%未満であっても検知されるレベル)に残存しています。加えて、酒粕単体には甘みがないため、製品化の段階で大量の上白糖や果糖ぶどう糖液糖が加えられるのが一般的です。夜間に白砂糖たっぷりの甘酒を摂取することは、インスリンの急激な乱高下を招くだけでなく、アルコール分解のために睡眠の質を著しく低下させる要因となります。
夜の睡眠の質を高めたいのであれば、選択すべきは砂糖不使用の米麹甘酒です。パッケージ裏面の原材料欄を確認し、「米、米麹、食塩」のみで構成されているシンプルな銘柄を選ぶことが、失敗しない夜甘酒生活の土台となります。