ブルージェイズ鳥の正体とは?美しいアオカケスの凶暴な素顔と球団秘話

ブルージェイズ鳥の正体とは?美しいアオカケスの凶暴な素顔と球団秘話

ブルージェイズ鳥の正体とは?美しいアオカケスの凶暴な素顔と球団秘話とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

凶暴な一面を持つアオカケスが、なぜMLB球団の象徴として選ばれるに至ったのでしょうか。そこには、表向きに語られるファン投票の美談と、裏で緻密に計算されたビジネス戦略というトロント・ブルージェイズ名前の真相が隠されています。

歴史を遡ると、1976年にアメリカン・リーグの拡張(エクスパンション)によってカナダ・トロントに新球団の設立が決定しました。球団創設にあたり、地元紙「トロント・スター」などを通じて愛称の一般公募が実施され、わずか数週間の間に3万件を超える応募と4,000種類以上の名称候補が寄せられました。応募作には「ブルドッグス」「ビーバーズ」「メープルリーフス」「タワーズ」といったカナダの象徴的なシンボルが並びましたが、最終的に選ばれたのが「ブルージェイズ」でした。

選考委員会による公式発表では、「オンタリオ州に広く自生し、極寒のカナダの冬をも耐え抜くタフネスと誇り高さ、そしてエネルギッシュな敏捷性が新球団のスピリットに合致する」と説明されました。しかし、スポーツビジネス史を検証すると、より現実的なブルージェイズ球団名の経緯が浮かび上がります。

当時、球団の設立母体であり筆頭株主(出資比率45%)を務めていたのは、カナダの大手ビール醸造企業「ラバット社(Labatt Brewing Company)」でした。同社の看板主力商品は、国民的メガヒットビールであった「ラバット・ブルー(Labatt Blue)」。球団名に「ブルー」の冠を含めることは、企業にとってスタジアム内外で莫大なブランド露出効果を生み出す絶好の機会でした。実際、公募で1位だった名称ではなく、ラバット社の意向に最も合致し、かつカナダの青空とアオカケスの精悍さを兼ね備えた「ブルージェイズ」が戦略的に採用されたというのが、経済界・球界関係者の間における公然の事実です。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。