購入時に最も頭を悩ませるのが、「ガソリン車(2.5L NA)」と「ハイブリッド車」のどちらを選ぶべきかという経済性の比較です。同じ「Zグレード」で比較した場合、車両本体価格の差額は約80万円〜90万円となっています。
年間1万kmを走行、レギュラーガソリン価格を1リットル175円と仮定して維持費を試算してみましょう。
- ハイブリッド車(実燃費 14.5km/L):
年間消費燃料:約690L → 年間燃料代:約120,750円 - 純ガソリン車(実燃費 8.5km/L):
年間消費燃料:約1,176L → 年間燃料代:約205,800円 - 年間ガソリン代差額:約85,050円の節約
純粋な燃料代の差額だけで85万円の車両価格差を回収しようとすると、約10年間(走行距離にして10万km)を要する計算になります。年間走行距離が5,000km程度のサンデードライバーの場合、燃料代だけで元を取ることは極めて困難です。
しかし、自動車税制やリセールバリューを加味すると景色は一変します。ハイブリッドモデルは購入時の自動車重量税が免除(または大幅減税)されるほか、環境性能割の優遇を受けられます。さらに、中古車市場における圧倒的なハイブリッド需要の高さから、数年後の売却価格(残価率)はガソリン車を上回る推移を見せています。加えて、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントによる非常時給電能力や、モーター駆動がもたらす圧倒的な静粛性を考慮すれば、価格差以上の価値を享受できると判断するオーナーが大多数を占めています。
新型ヴェルファイア ハイブリッドとの燃費の違い
兄弟車である新型ヴェルファイア(40系)との燃費差についても触れておきましょう。ヴェルファイアのハイブリッドモデルは、アルファードと同じ2.5Lシステムを採用しているため、基本的なカタログ燃費・実燃費ともにほぼ同等(誤差0.1〜0.2km/L以内)です。
ただし、ヴェルファイアに設定されている「2.4Lターボガソリン車」は、走りのダイレクト感やパワフルな加速に特化している反面、実燃費は市街地で6〜7km/L前後、高速でも10km/L台前半となり、ハイブリッドモデルとは維持費の観点で明確な住み分けがなされています。