このブームは単なる一過性の現象ではない。市場の数値データもその熱量を明確に裏付けている。株式会社リクルートホールディングスが運営する「ホットペッパービューティー」のアナリティクスを紐解くと、サロン予約やスタイル検索において「セルフアレンジ」「崩れないまとめ髪」といったキーワードが上位をキープし続けている。
美容業界全体もこの消費者の動きに敏感に反応している。大手化粧品メーカーの資生堂をはじめとする主要ブランドは、固めすぎずに強いホールド力を発揮する新感覚のスタイリングバームやオイルを相次いで投入。かつてのハードスプレーでガチガチに固めるスタイルは姿を消しつつある。髪の自然な動きを保ちながら、1日中フォルムを維持する「ナチュラルなキープ力」へのニーズが、現在の製品開発を力強く牽引しているのだ。